碌々産業「Android」日本独自の技術で勝負 月刊生産財マーケティング 2010年10月号掲載|碌々産業株式会社|高精度高速小径微細加工機、特殊加工機、プリント基板加工機の製造・開発

 

会社情報

碌々産業株式会社

<本社>
〒108-0074
東京都港区高輪4-23-5
碌々ビル
TEL 03-3447-3421(代)

<静岡工場>
〒421-0216
静岡県焼津市
相川2575
TEL 054-622-1151(代)


サポートお問い合わせ

碌々産業「Android」日本独自の技術で勝負 月刊生産財マーケティング 2010年10月号掲載

碌々産業は新開発の「Android」をJIMTOFで初披露する。

「操る悦び」をキーワードに、実加工精度±1μm以内を目指した 究極の微細加工機だ。アジア向けの廉価製品への流れがある中、ハイエンド機にこだわり続ける。野田謙一社長にJIMTOFへの想いを聞いた。

他社と同じではダメ

ーAndroid開発プロジェクトは1年前の立ち上げ。苦しい時によく決断されました。
立ち上げ時、議論になったのは、ボリュームゾーンへの進出でした。価格主体のローエンド機は量産が基本。しかし、年間200台弱の生産規模 では、いくら海外から安い部品を仕入れても採算はとれません。結局、今さら大量生産で安いものを作るのは無理、というのが結論でした。 ならば道はハイエンド機しかない。 日本人が日本人の手で日本の部品を使って作る。それに徹するしかない。そう信じて開発したのがAndroidです。それが正解かどうかは 歴史が証明するでしょう。吉と出るか凶と出るか、どちらにしても他者と同じではダメでしょうから。

Android

極限までハード面を追及した機械に、進化したオペレータインターフェースを搭載した「究極の微細加工機」。機械の鼓動をオペレータに 伝え、一体となって操作することのできる機械。高精度実現に対するオペレータの意図を忠実に反映できる機械という意味を込め、Android=人造人間と ネーミングされた。

操る悦び

機械のみでも2μm程度の精度は十分出る。オペレータが機械を自在に操ることで能力は最大限に発揮される。実加工精度±1μmが可能になり、 作業者に「操る悦び」が生まれるはずだ。

Androidの特徴は?

実加工精度±1μm以内を目指した究極の微細加工機です。昔はよく「入念仕上げ」とうい言葉を使いました。同じ機械を使って入念に仕上げる。 何が違うのかといったら、作業者の技術が違う。自動化と言いますが、何もかも無人にしようとすればべらぼうに高い機械になってしまう。 どこに人を介在させるかがポイントになります。 Androidは作業者の技能によって、生きる機械。微細加工機としてのハード面は極限まで追及し、機会だけでも十分な精度は出ます。ただ、 実加工精度1μm以内を実現するのは、やはり人の手。Androidには、加工中に起こる様々な機械の変化を見える化したオペレータインターフェイス 「M-KIT」がオプションでつけられます。これで機械の挙動(クセ)を掴み自在に操ることで究極の精度を実現するのです。

高いけど、なぜか売れる

ーJIMTOFでの狙いは?
展示会での狙いはやはり中国を始めとしたアジアのユーザーです。彼らは大量生産のための汎用旋盤やNCフライス盤を見には来ないと思います。 特殊な5軸加工機や精度のいい機械に興味を持つでしょう。どこにでもある汎用の機械で闘えば、値段的に台湾や中国、韓国勢にかなわないでしょう。 そこでムダに競争するよりは、日本独自の技術で勝負したい。台数は少ないですけれどね。日本でも、昔はヨーロッパの高級機を1台は工場に 置こうとしました。実際に作業するのは日本製の機械で、高級機はほとんど使わないにもかかわらず…。碌々の機械も、いまの中国やアジア地域の ユーザーにとって、そんな存在になれるといいですね。碌々の機械が欲しい。欲しいけど高い。高いけど、なぜか売れる。その機械を工場に1台 置くことに意義がある。Androidはそういう機械になればいい、と考えています。
(聞き手・堀井孝洋)