碌々産業の最新技術に注目!「超高精度加工領域」の概念に風穴をあける! |碌々産業株式会社|高精度高速小径微細加工機、特殊加工機、プリント基板加工機の製造・開発

 

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碌々産業株式会社

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碌々産業の最新技術に注目!「超高精度加工領域」の概念に風穴をあける! 生産現場ドットコム 2013年12月11日掲載


碌々産業(社長=海藤 満氏)のユーザー会である「碌々友の会」(会長=杉村征朗氏・杉村精工)が11月15日に第21回総会を開いた。
碌々友の会は、「業界の今後の発展には、ユーザー様とメーカーが一体となり、新たな技術革新を目指す運命共同体となることが不可欠であり、その為に親密な連携と団結を図る必要がある」という理念のもと同社のユーザーが発起人となって発足された会であり、業界でも注目されている。現在、会員企業は250社を超え、活発に活動を行っており、今回は、碌々産業静岡工場にユーザーを招いて最新技術動向を発表した。


歴史の中で重ねられる技術開拓精神と『J-BOX』

碌々友の会の杉村会長があいさつの中で実に興味深い話をした。

「碌々産業さんは他社がやらないチャレンジする気風と110年の伝統が特徴の企業であり、この長い歴史の中で、昭和3年にはディーゼル機関車を製造しておりました。当時、開拓途上の北海道の大地で碌々産業社製の機関車が走り、開拓に貢献していたのです」とのことだった。この話、”なんらかの事情”で、あまり文献が残っていないらしく残念であるが、碌々産業社製の機関車が走っていたという事実は残っている。

さて、そんな歴史ある碌々産業だが、碌々産業の社名である、”碌々”とはなんぞや?と疑問に思っている方も多いだろう。

「公等碌々、所謂因人、成事者也」
(こうらろくろく、いわゆるひとによりて、ことをなすものなり)

これは、「個人の力と個性が集結し、そして刺激し合い、初めて大きな力と成り得る」という漢詩の一説とのことで、碌々産業の社名には、柔軟な発想と大胆な行動力への大きな期待が込められている。

碌々産業は、いつの時代もその時代の変化に対応し、常に斬新なアイデアと完成で各種産業界のニーズに応えてきたのだ。

ところで碌々産業というと、「Android」を筆頭に微細加工機を思い出すが、同社の海藤社長が「現在、超精密微細加工の原点に戻って工場内に新たに設置した」と話す『J-BOX』について説明したい。

j-box
超精密恒温室『J-BOX』

これは、精密微細加工における高い安定性と高い精度を維持し、高精度化するニーズに応えるためには加工環境を"超精密恒温状態"にすることが必要になることから設置した設備である。"BOX IN BOX"をイメージしてほしい。

箱の中の箱――すなわち、究極の微細加工のためには超精密な恒温室をつくる必要があった。なぜなら、鉄は1℃変われば10μm変化するからなのだ。

この『J-BOX』内は、±0.1℃の極めて安定した温度環境を提供し、超精密恒温環境により、さらなる精密微細加工を可能にしている。しかも無人環境による加工を実現するため、遠隔操作盤による加工開始/停止、CNC画面の確認、サウンドチェッカーによる加工モニタが可能になっているという最先端の設備。

この設備につけた『J-BOX』の名付け親は海藤社長
「J」はジャパンのJかと思いきや、なんとジュエリーのJだった!

なぜ、ジュエリーなのか?の問いに海藤社長は「ジュエリーのような繊細さと美しさは微細加工に通じるものがある」と応えている。そういえば以前、同社が展示会で展示する加工サンプル類を拝見したが、たしかに宝石をイメージするようなディスプレイだった。海藤社長の繊細なこだわりを知ることができた。

トレンドはより微細へ

例えば化粧品のケース、時計などは創作性や美しい形状・模様といったデザインが求められるが、現在、これら意匠面の視点から、"表面をぴかぴかにする"ための鏡面加工を高能率で行うための手法が模索されている。

そこで碌々産業では、微細加工に拍車をかけるため、同社独自の工具『Luminous(ルミナス)シリーズ』を開発している。刃先に施した特殊処理が鏡面性をアップさせたもので、現在、超硬加工をさらに効率よく実施するために、CAD/CAMを含めた四位一体を追求し、粗加工の最適化を研究中とのことだ。

さて、現在、スマートフォンやデジタルビデオカメラ、流行のミラーレスコンパクト一眼レフなどは「T-ASR」の技術が使われている。これは、Touch Advanced Spotface Routingの略で表面規制式先進ルータ機能を指す。

同社では高精度ザグリ加工を可能にするT-ASRを採用した6軸高精度座グリ専用化工機『Σ-621R/T-ASR付』を開発している。

高解像度デジタル一眼レフカメラやスマートフォンのデジカメ機能用イメージセンサとしてコストパフォーマンスの高さからCCDに代わって急速にシェアを広げるCMOSセンサだが、コストパフォーマンスの鍵は「イメージセンサとロジック回路のオンチップ化」に不可欠な技術である"高精度座グリ加工"だ。

『Σ-621R/T-ASR付』は座グリ加工精度「±10μm」をたたきだす。高い生産性と特殊加工技術を同時に実現する銅製品は、イメージセンサの分野のみならず「深さ」と「生産性」の両立が要求される分野に貢献するとして注目のマシンなのだ。

T-ASR機能は、工具自身が銅箔正面を計測するため工具長測定が不要になるうえ、全軸同時に計測を行うことができるので、計測時間が大幅に短縮できるというメリットがある。ちなみに同社のテストでは従来測定の1/6だという。

今後も碌々産業の超高精度微細加工マシン群に目が離せない!